DaikiのRakugaki

DaikiのRakugaki

"A life is not important except in the impact it has on other lives."

理系院生ならではの「業界選び」③

(②の続きです)

~商材を持たない業界~

さぁやって参りましたこのページ!気合い入れてくぜ!

金融や商社、コンサルは優秀な学生も多く集まり、高収入も相まって文理を問わず時代の主流です。産業を俯瞰した事業も多く、魅力的です。興味のある学生も多いと思います。

 

だ!が!し!か!し!

 

だからこそ、流れに乗らず一度立ち止まって考えましょう。

先ほど私はこれらの業界を「商材を持たない業界」と名付けました。そうです。これらは商材(自社製品、プロダクト)を持たないのです。

 

じゃあなぜ稼げるのか。

それは「必要としてくれる相手企業がいるから」

困っている企業がありその案件を解決する、そんな業界です。そのためどこに就職しても、一人ひとりの責任も大きく、勉強することばかりです。

 

それでは以上を把握して「必要としてくれる相手企業」のお悩みに対して、それぞれどのようにアプローチしていくのか深堀りしていきます!

 

 

 

「お金貸すからそれで儲けーや」金融(銀行、保険、証券)

技術や将来性があるのに資金が足りない。新しく事業をしたいのにお金がない。リターンも大きいけどリスクも大きい。そんな企業に資金面でアプローチする業界です。

企業に資金力は外せません。できる事業や投資の規模が変わります。どの企業も資金力を大きくしようと事業展開を図ります。

そんな企業やスタートアップに将来性を見出だし資金援助をしてリターンを得たり、リスクを負担する。そんな業界です。

扱う金額が大きいことや、将来の日本産業の鍵を握っているが故に、強い責任感のある人が多いです。

大きな魅力の一方で、企業に投資するということは選ばれなかった会社が存在することを意味しますし、債権放棄した会社に乗り込み大リストラを敢行したりなど、時には冷たいことをやらなくてはならない。情と非情を行き来しながらお金を回す。責任は計り知れないほど大きいです。

 

「大丈夫?相談のるよ?」コンサル、シンクタンク

皆さんの中には一番ここを知りたい人が多いのかなと思います。やはり企業や政府を相手に政策提案や業務支援などが若い内からバリバリ経験できるのは他にはない大きな魅力です。thinkのtankなんて「頭脳集団」ですからね。格好いいです。

高い論理性を持つ皆さんなら企業を選ばなければ入ることは可能だと思います。しかし、ここも適職というものが存在します。

 

 コンサルは相手企業(クライアント)を持ち、クライアントの抱える課題を解決していきます。シンクタンクはコンサルよりも社会問題に近い分野で調査や分析を行います。

そのためにはその業界や企業体制を短期間で、役員よりも詳しく知り、解決案を提案します。故に激務は避けては通れないでしょう。また、相手の立場になって考える力ことも大事です。

 

それではクライアントの社長の立場になって考えてみましょう。あなたは中小企業の社長で、事業展開に悩んでいます。安くない資金を捻出しコンサルタントを頼んだら子供と同い年くらいの若造がいろいろお提案してきます。実際にリスクを背負い汗を流すのは自分と自分の部下です。

・・・素直に意見を聞きますか?考えが昭和な私は「お前がやってみろ!」なんて言ってしまいそうです笑

それでも納得させてお金をいただくには人並外れた論理性と一生懸命さが必要です。

またコンサルは外資系が多く進出しており、「アップオアアウト(出世or退職)」の厳しい世界です。

 

新卒でコンサルに入って、若いうちはバリバリ仕事に生き、様々な業界に詳しくなってから転職の時期を見測る。そんな人が多いです。

 

「一緒に解決しよーぜ!」商社

 商社は、「ラーメンからロケットまで」様々な企業の部品調達や海外販売代理店などを行う、企業の便利屋です。

 江戸時代末期から日本と世界の懸け橋となり支えてきた日本特有のスタイルを追求しています。かつてのモノを動かしマージンを貰うだけでなくリターンの大きい資源投資やベンチャーキャピタルなど投資にも手を拡げています。

文系職のイメージですが、最近は世の中のDX(デジタルトランスフォーメーション)に力を入れていることも伴い理系も2~3割採用しています。

 

最大の魅力はやはり「自分」で商売することができることです。メーカーがモノ、金融が資金、コンサルが頭脳で勝負するのに対して商社は人で勝負です。なので人材育成もしっかりしています。

事業を見ると一見魅力ですが、実際は泥臭い業務が多いです。定時以外にも海外の時差に合わせていつでも出動しますし、いつでもどこにだって駐在します。最近は減っているそうですが接待の飲み会やゴルフも多いです。将来の結婚相手や子供も少なからず振り回してしまいます

 日本ならではの企業だからこそ、義理人情に厚く仕事に生きる、良い意味でも悪い意味でも昔ながらの人間が多いです。(最近はだいぶ変わってきていると伺いますが、根本はそのような方が多いです)

 

 

 

以上で業界の紹介を終わります。いかがだったでしょうか?金融・コンサル・商社、それぞれ大きな魅力があるからこそ良い所だけでなく様々な側面から解説してみました。

 

皆さん行きたい業界は見つかりましたか?

 最終的に皆さんは必ず「らしい」業界を選びます。メーカーらしい人、ITらしい人、銀行マンらしい人。でも意外と自分で自分の「らしさ」には気付けないと思うので、まだ決めかねている人は家族や親友や恋人と見るとまた違う自分に出会えると思います!

いまの段階では業界が決まっても具体的な企業は広く浅く見るくらいでOKです!インターンで実際に行きたい企業を探すときまでにある程度絞れているといいですね。

あとで業界→企業の絞り方のコツについても言及します。まだ業界を決め切れていなくてもざっくりでALL OKです!

 

そしたら次からは具体的な就活テクニックに進みます。

はじめは自己分析、それから面接・ES対策です!

 

 

daikinorakugaki.hatenablog.com